登場人物
コンサルティング、事業会社で幅広い経験を経てレアジョブに参画。
その後、経験を活かし自らスクール事業部を立ち上げ。
「学校教育で英語が話せるように」を当たり前にすべく日々奮闘中。
インタビューをする為に雇われた、外部の人。
杉山さんがどういう経緯でレアジョブにたどり着いたのか、レアジョブで何をしているのか、お伺いしても良いですか?
勿論です。
学生から新卒まで
まず大学は立命館だったんですが、在学中にカナダに留学に行き、そこで語学力もそうなのですが、日本人としてのメンタリティの弱さを痛感しました。強烈に劣等感を感じたんです。積極性だとか、相手に対して強く意見を出すということ。海外でも戦えるようにならないといけないな、鍛えないといけないな、と漠然と思いました。
というわけで、就活では、とりあえずコンサルかな?と。何故かというと激務っぽいから。自分を鍛えたかったんで、とにかく激務な場所が良かった。そのまま新卒でコンサルに入りました。
とにかく激務な場所が良かった…。ストイックなんですね。
ドエムなんだと思います。
新卒で入ったコンサルは、杉山さんを満足させるような過酷で激務でストイックな環境だったんでしょうか?
そうですね。企業の研修だとかをコンサルする会社だったんです。横浜に配属になって、とにかく毎日テレアポと面談の雨あられです。文字通り激務でしたね。想定していた通りでした。
3年間横浜で働いて、自分の担当していたエリアの売上げを150%くらいまで上げることが出来たんです。自分としても満足のいく数字でした。その後、東京本社に呼んで貰って、そこで所長代理というポジションになりました。
東京に移ってから1.5年間ほどまた打ち込むように仕事をして、そして、ふと「会社を辞めよう」と思いました。一息ついた感じです。
コンサルを辞めようと思った時の心境は…?
これは “コンサルあるある” だと思うんですが、どうしても、自分が事業に入れていない感を感じたんです。やはりどこまでいっても人の事業に対するアドバイスの域を出ない。自分自身が事業をやりたいな、と漠然と思いました。
なるほど。
そこから、一旦、ニートになりました。次になにをやるか決めずに辞めてしまったので。次は何をやろうかなあ、と思いながら、実家に戻って、ソシャゲにのめり込みました。親父の目が冷たかったですが、ソシャゲはストイックに、徹底的にやりました。
引き続きストイックなんですね(笑)
そうですね。一通りソシャゲをやりつくし、いい加減親父の目の冷たさに負けたあと、社会復帰をしようと思いました。「どうせやるなら面白い経営者のところで、社長の近くで仕事がしたい」という思いから、農産物の事業会社で人材の募集をしているのを見つけ、そこに飛び込みました。
農産物の事業会社ですか。
はい。そこでは百貨店への出店プロジェクトに参画させてもらい、店舗の立ち上げに関するありとあらゆることをしました。出店後は実際に販売員になり、発注から棚だし、接客に至るまで、1から10までを経験させてもらいました。
トップダウンの会社で、社長のビジョンやストーリー作り、顧客視点の考え方は本当に勉強になりましたね。
その後、個人的には約1年間で事業を運営する満足感を得ることができたため、次のステップへ進めればと思い、転職を決意します。
その次に、レアジョブですか?
そうですね、レアジョブが3社目です。自分が大切にしてきた、ストイックにやれること、自分で事業を運営できること、に加えて学生時代から感じていた海外への興味という点がさらにマッチしたという形です。
レアジョブは、放任主義
その場その場で打ち込んで働くことによって、自分にとって大切なものが1つ、また1つと見えて来た、というキャリアなんですね。突然勝手にまとめて、すみません。
本当にそうですね、レアジョブに出会って、ああ会社のビジョンに共感できるというのも案外重要なことだな、と思いました。
レアジョブは、入ってみてどうでしたか?率直な感想としては。
法人営業部に配属になったのですが、とにかく“放任主義”だと感じました(笑)。驚きましたね。
放任主義…ですか?
僕は元々、自分で何かをつくりたい、それを自分で運営したいと思っていたのですが、そこに対する会社としての姿勢が、“どうぞ!!”っていう感じなんです。投資に対してのリターンをある程度しっかりと説明出来て、ある程度面白そうであれば経営陣が飛びついてくれる。基本的にポジティブな雰囲気を感じました。
例えば、どんなことをしたんですか?
色々ですね。
サービスの案内や教材を新たに作ってみたり、あとは独自のスピーキングテストを作ったりしました。特に印象的だったのは、佐賀県に上峰町という小さな街があって、そこに町唯一の町立小学校があったんですが、そこに英会話の授業を導入するというプロジェクトです。
これは、佐賀県上峰町長からのご用命だったんです。「うちの小学校に英会話を導入してくれないか」と、町長から一通のメールが来ました。相談を頂いたときレアジョブにはまだ学校法人との仕事を担当する “スクール営業部” すら存在しておらず、法人営業の顧客の一つとして学校が少しずつ増えている程度で、地方自治体に対してオンライン英会話を提供した事例はありませんでした。
唐突なプロジェクトですね。
はい。ただ、こんな突然で唐突な話でも、現場のやる気があって面白そうな取り組みであればレアジョブとしてはGOなんです。そこから何度も協議を重ねて、何度も佐賀に足を運んで、インターネットの環境整備をして、小学校のパソコンの設定をして、Skypeの使い方を教えて…
Skypeの使い方のレクチャー!(笑)やっていることが、SIerのようですね…
正にそうです。仕事は、想像を絶するほど多岐に渡りました。
登場人物も、町長、教育長、教育委員会メンバー、ALT派遣会社に、小学校の校長、教頭、管理職、担任の先生方、学校の児童とPTAに至るまで、これでもかというぐらい色々と出てきて(笑)。それぞれの立場に配慮しながら、プロジェクトに協力してもらうために密なコミュニケーションを取り推進していくんです。
最終的にそこで調印式をやり、マスコミにも取り上げて頂いて、上峰町のプロジェクトは無事スタートしました。現時点(2016年8月)で同小学校の案件を引き続き受注し、さらに対象の学年も拡大する形で進んでいるので、非常に満足しています。
たった1通のメールから始まったんですね。
はい。魅力的なプロジェクトであればドンドン突っ込むし、現場の担当が最初から最後まで裁量権をもって主体的に進めることを許してくれる。この会社は、何でもありなんだな、と感じますね。
レアジョブは、ボトムアップ
1社目はとにかく社員を使い倒すみたいな会社で、2社目は超絶トップダウン、そして3社目のレアジョブはボトムアップ、というような感じですか?またしても勝手にまとめて、すみません。
いや、まとめると本当にそうですね。勝手にまとめて頂き有難う御座います。でも、レアジョブは、本当にボトムアップだと思います。
逆に、レアジョブに関して杉山さんが感じている課題だとかありますか?
課題と言うほど悪いことなのかどうかは分かりませんが、ボトムアップ過ぎるという側面はあるかもしれませんね。
どういうことですか?
例えば今だったら、ブラジル事業・本気塾・スクール事業 等々、注力している分野がありますが、もしかすると、会社としての大きな方向性がどこにあるのかという全体として1本のメッセージが見えにくいということはあるんじゃないかなと感じます。
あと、現場が自分の置かれているフィールドを元にしてあれこれと考えるので、基本的に事業部毎に世界が分かれているということはあるかもしれません。事業部の垣根を超えた、有機的なビジネスの繋がりを、もっと出せる可能性があるんじゃないかな、と。
なるほど。突っ込んだ話を頂き有難う御座います。それは、ボトムアップであるが故の課題とも言えるかもしれませんね。逆に超トップダウンで、社長の意思を正確にこなすような組織形態になっていたら、それはそれで何かしら違う問題を感じるでしょうからね。
その通りですね。恐らくフェーズによって最適な組織構造があるのだと思いますが、現在のレアジョブとしては、社長や副社長以外に、もう少し経営に近い目線で、俯瞰的に物事を考えられる人が追加で何人かいても良いんじゃないかな、とは個人的に思います。全社的な目線で考えられるように社員を成長させるのか、外部から取り入れるのか。
とにかく自分で色々とやりたいんだという人、あと上場もしているこの規模の会社を経営者目線で見て切り盛りして行くような気概や実力のある人にとってはかなり良さそうな環境、というイメージですかね?
本当にそうだと思いますね。
レアジョブで仕事を創る
ちなみに、杉山さんのように、レアジョブの中で自由に働いて自分でビジネスを創っているような人ってどんな人が多いんですか?
色々な人がいますね(笑) 真面目な人も変な人も、皆、自由に働いてると思います。
社長の用意したポジティブな空気の中で、色々な人達が自由に何かを創っている。そういう空間だと感じます。何か成し遂げたいんだ、という熱い想いを持った人にとっては、レアジョブには本当に良い土壌がある。
そういう場所ですね。