働くひと

レアジョブに来た理由。 ―東大、BCG、MBAを経て感じた、日本の課題

 

レアジョブ 執行役員 経営企画室長|坪内 俊一
新卒でBoston Consulting Group入社。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)取得。2018年エムスリー入社。従来より「日本の教育を根本から変える必要がある」と考え、2019年レアジョブ入社、執行役員就任。

「日本で受けた最高の教育」が、世界で通用しないという原体験


 
レアジョブに入ったのは教育を変えたいと思ったからなのですが、もともと教育の世界に興味があったというわけではありません。

就職活動の時には、世の中のこともわからない中で「この仕事だ!」と思える仕事を見つけられず、“成果主義・グローバル・成長できるキツい環境”の3点から、コンサルティングファームを選びました。

コンサルタントとしては幅広い業界に携わったのですが、後半では主にTMT(テレコム、メディア、テクノロジー)領域と、製造業関連のプロジェクトに携わっていました。

振り返ってみると、「教育」というものに興味を持ち始めたきっかけは、大学を卒業してすぐに結婚した妻の存在が大きかったと思います。

彼女は帰国子女で小学生までアメリカ在住だったのですが、話を聞くと、日本の小学校とアメリカの小学校では何もかもが違ったそうです。

クラスはIQ計測によって分けられていて、男女の区別は一切無し。

彼女は、端的に言って日本の教育に疑問を抱いているようでした。そんな話を聞いて、何となく関心を持つようになったのです。


 
次に、「教育」についてもう一歩興味を持つようになった背景には、コンサルタントとして大企業を相手に働く中で感じた違和感がありました。

コンサルタントとして、多くの日本企業が海外事業で苦戦する事例をたくさん見てきました。グローバル化が進む中で、日本企業が海外市場でも付加価値を生み出していくには、日本とは環境の違う海外市場に適応した形で、ビジネスを変えていく「人」が必要です。しかし、これが難しい。

いわゆる「グローバルリーダー」と呼ばれる人材を、輩出することができないんです。

企業は研修を導入したり制度を変えたりと色々やりますが、人としての価値観がある程度固まっていることや、学びに対する感応度が若い時ほど鋭敏でない、という理由から、30代や40代の人間を変えるのは、相当に時間がかかると痛感しました。

今後、日本や世界がよりグローバル化していくことを考えると、より全世代に影響力のある変革が必要だと思ったんです。 

このあたりから、ビジネスパーソンを再教育するだけでなく、もっと若い時からの教育も変えていくべきではないかと、漠然と思うようになりました。


 
そんな中、MBA取得のためロンドンに留学。そこで、自分の道の決断に至るような経験をします。

自分のことをエリートなどと言うのはオカシイとは思うんですが、日本でそれなりの教育を受けさせてもらったと自覚していましたし、ある程度どこに行っても通用するという自負がありました。

それが、各国から集まった優秀な人材を相手にディスカッションをする、ファシリテーションをするとなると、日本人相手に日本語でできていたことが、半分もできない。

英語力の問題も勿論ですが、より致命的だったのはリーダーシップ。議論のコンセンサスを作るにあたって、グローバルな場ではどのようにリーダーシップをとっていけば良いのかという点で、圧倒的に経験が足りていないと痛感したんです。

もどかしい思いをしながら、夜は皆で集まるパーティに行くんです。でもまぁ、この夜の舞台でも存在感を発揮できません。

友達の奥さんや知り合いなどが集まったラフな場で、世の中の共通テーマに沿ったジョークの一つでも挟みたいのですが、何の話をすれば良いのか全く分からない。

居ても居なくても同じ、という感じの人間にしかなれない。

議論の真ん中にもいけない。パーティの真ん中にもいけない。こんな奴がグローバルなビジネスの真ん中にいけるのか?と(笑)

もちろん自分は自分でここから頑張ろうと思いましたし、英語でビジネスをできるレベルまで成長できました。
しかし一方で、10歳のうちからやっておいた方が良い事やできる事が、まだたくさんあると思ったんです。

だから、根本的に教育を変えていくべきだし、そのミッションを達成するために自分の力を使いたいな、と。

それが、教育業界へ、レアジョブへの入社を決断した大きなモチベーションになりました。

誰が、業界を変えるのか


 
ずっと忙しく働いていたので、BCGを辞めてからしばらくはゆっくりしながら、次に転職する先を色々と検討していました。

大局的に「教育を変えていく」と考えた場合には、大手の教育系企業か、教育系のベンチャー企業か、もしくは省庁や大学の選択肢もあると思います。

それぞれ詳しく話を聞いていったんですが、伝統的な教育産業のプレイヤーは基本的に「受験」を中心にビジネスが回っているので、あくまでそこが起点になっていると感じました。

逆に言うと、本当の意味で「グローバルに活躍できる人材を輩出する」というような目線にはなりにくそうだな、と。

一方、スタートアップ企業であまりにも規模が小さいと自分の実現したいと思っている未来の実現への不確実性はどうしても高くなるし、省庁や大学となると、門外漢の自分が受け入れられるまでに、長い時間がかかると思いました。


 
あくまで教育産業の中のプレイヤーでありながら、斜め上というか斜め横くらいから破壊的に業界を変えられるポジションにいる企業。

大手過ぎず、スタートアップ過ぎない規模感のところ。

こう考えて、最終的にレアジョブという結論が出ました。

あとは、業界でのポジションとは別に、テクノロジーを謳っているというのも大きかったですね。

僕はもともと工学部出身なのですが、やはり大前提としてテクノロジーが世の中を変えていくと思っています。だからこそ、そこに大きく賭けていける企業であることも重要な要素の一つだったんです。

レアジョブの可能性と、課題


 
社会の大きな流れに沿った事業を営んでいること。あとは、強固なユーザーの基盤がある中で、これからさらに事業ドメインを拡大していくステージにあり、新しいことにチャレンジする機会が多くあること。

この点においては、今のレアジョブは魅力的だと思いますね。まあ、可能性を感じてレアジョブに入っているので、僕が魅力的だと思っているのは当たり前なんですが(笑)

もちろん課題もいくつかあって、今以上に利益を出せる体質にしていかないといけないと感じますし、新たな事業ドメインへピボットしていけるような人材がまだまだ足りていません。

一緒に業界や、日本、世界を変えていこうという野心を持った仲間が加わってくれると嬉しいですね。
 
 
〜終〜