働くひと

「英語とプログラミング。人の人生に、スキルで新しい可能性をプラスしていく」 500人以上のエンジニアを育てた男がレアジョブに来た理由

神田 大佑
2004年にSIerに入社し、エンベデッドエンジニアとして次世代携帯電話開発からキャリアを開始。以降、15年に渡りWEB/モバイル領域を中心に様々な開発に従事する傍ら、パラレルワークでエンジニアに特化した採用、教育コンサルティング事業を行う。
プログラミングスクール事業責任者、教育ベンチャーCTOを経て、当社へ入社し、技術本部副本部長・エンジニア採用責任者就任。
2021年11月よりEdTechLabの部長兼任。

 

エンジニアになったきっかけは何でしたか?

ゲームですね。“ファイナルファンタジー”が大好きで、自分でこういうゲームを作りたいな、と。

もともと、山梨県にあるITとは無縁な富士山の目の前の“大自然”の中で育ちました。

家のまわりは青木ヶ原樹海、近くにゲームセンターも映画館も若者がショッピングできるようなところもなし、バスは1日に数本でちょっと遊びに行きたいと思っても車で30分、親に送り迎えをしてもらわないと行けないという環境の中で、幼少期から私は開き直って家でTVゲームばかりしていました。

日々の生活の半分はTVゲームなので、中学生になって将来の進路を考える時期になった時に「これを仕事にできないか」と考えるのは自然だったように思います。

父の仕事が建築系だった関係でたまたま家にコンピュータがあり、中古屋さんで買ってきた本を読みながら、独学でBasicやC言語などプログラミング言語を学び始めました。

ゲームを作るという目標に向かって手当たり次第必要そうな勉強を進め、小さなゲームをいくつか作ったのですが、とても売れるようなものではありませんし、どうにかゲーム会社に就職したいと学校の先生に相談しても当時はプログラミングとかTVゲーム開発なんてほとんど異世界の話だったので、「よくわからないけど、とりあえず進学したらどう?」という反応でした。

中学時代から高校を卒業するまでには新しいパソコンを買ったり、ようやくインターネットを使えるようになったりと、新たな情報を得ることもできるようにはなっていきましたが、まだまだキャリアの解像度は上がらず、先生達の言う通り“とりあえず進学”しましたね。

進学後もプログラミングの勉強であったり、ゲーム開発は進める中で紆余曲折ありまして、社会人になる頃には「ゲームは純粋に楽しむものでいいかな」というよう結論に到達したのですが、それでは何の仕事に就こうというところで「せっかく学んできたプログラミングがあるだろう」ということでC言語の開発スキルが活かせるエンベデッド系のエンジニアになったのがキャリアの始まりです。

どのようなモチベーションで働いていたのですか?

エンベデッドエンジニアとして働いていたときはフィーチャーフォンというか、ガラケー本体の開発をしていて、3カ月に一回くらいのペースで新機種が出ていました。

担当していたのは、スライドや二つ折りといった形状やカメラなどハードの特徴・機能を活かすミドルウェア、アプリケーションの開発です。ユーザの目につく現在のようなスマートフォンのアプリのような華やかなものではありませんでしたが、それでも自分で作った機種が店頭に並ぶと「俺が作ったんだな」と思えて、それが心地よかったということだと思います。

その後、社内の異動や転職でWEBアプリやスマホアプリ開発にシフトしていきました。
個人向けから法人向けまで色々なものを作りました。ガス料金の計算システムだったり、ウェディング系のサイトだったり、不動産情報のサービスだったり。

とにかく、ユーザの目に見える、直接操作するものを色々と作れるということ自体に楽しみを見出していて、それに日々没頭していました。

実際のところモチベーションはキャリアの中で大きく変化していくのですが、いずれにしてもこの頃は、単純に「作ることが面白い」という感じでしたね。

モチベーションはどのように変わっていったのですか?

30代を前にして小規模のSIerに転職したのですが、そこで働き方が激変しました。

会社の成長に組織が追いついておらず、これまでは開発ばかりやっていれば良かったところが、並行してバックオフィスの業務やエンジニアの採用・教育もやらなければいけなくなった。
結果的に、開発・営業・総務・労務・採用を掛け持ちでやっていたので、寝袋持って週に2-3日は寝泊まりするような生活でしたね(笑)

それでも熱量をもって取り組めたのは、年間700人近くの面接や、採用した後の新人とのコミュニケーションなど、“エンジニアになっていく”過程の人たちと話をすることにやりがいを感じていたからだと思います。

新卒採用にもチャレンジしましたが、小さくてネームバリューもないがゆえに理系の人などはなかなか採用できない会社だったので、候補者の多くは新卒文系で「プログラミングって何ですか?」くらいのところから入ってくる。
「プログラミングってこういうもので、エンジニアはこういうものを作っている仕事なんだ」と、都度根本から説明していました。

そうすると、候補者にとって異世界の話だったものが、意外にも自分の身近なものであったことに気付く。

その人の人生に、「プログラミング」という新しい可能性をプラスしていく活動が、純粋に面白かったのです。

自分自身も、ひょんなきっかけからプログラミングを学んだことで、人生が大きく変わっていった。目の前の子がどうなっていくかということに毎日ワクワクしていました。

結局その会社には5年近くいたのですが、幸いエンジニアの数も60人から180人くらいまで順調に増え、何より、自分が採用した新卒社員はその5年間で一人も辞めませんでした。

この期間で、自分の中の仕事に対するモチベーションが大きく変わっていったんだと思います。プログラミングによって、人生を豊かにして欲しい。そういう人を増やしたい。という風に。

ある時、両親や保護者が居なかったり、何かしらの理由で家庭にいられなくなり、働かざるを得なくなった子供たちに暮らしの場を与える施設の特集をTV番組で見たんです。自分にも何かできるのではと思い、児童養護施設や自立支援ホームでプログラミングを教えるボランティアを始めたのもこの頃です。

それから、もう7年間近く経ちますが、実際にプログラミングスキルを生かして、自分の可能性を切り拓いていく若い世代の人達とたくさん出会うことができましたし、私自身、学歴、職歴に依存せず生きていくために、プログラミングというものが有効な武器になるという確信を深めていきました。

あと、ちょうどこの頃に学生エンジニアのためのスマホアプリコンテストに技術審査員として参加していたのですが、その経験も大きかったですね。

中高生の作品をコードレビューしたり、技術的な難易度をふまえ、エンジニアの観点から審査を行う役割だったのですが、とにかくクオリティが高い。「学生なのに凄いね」とかいうレベルじゃなかったのです。

この子達が高いモチベーションを維持したまま自分と同じ年齢までプログラミングを続けたら、確実に負けるな、と。デジタルネイティブ、プログラミングネイティブの時代が迫っているんだと思ったし、それがショックでもあったけど、何だかとても嬉しかった。

私自身は「作る」フェーズから、次の世代の可能性を「育てる」フェーズに移行していきたいと明確に思いました。

それから、どのような経緯でレアジョブに辿りついたのですか?

2018年に、先ほどの会社を退職し、プログラミング教育系の会社を立ち上げようかなと思っていたところ知人から「助けて欲しい会社がある」と某プログラミングスクールを紹介されました。

未経験からエンジニアになりたい、副業で稼ぎたい、時間や場所に縛られない働き方がしたい、皆に使ってもらえるWEBサービスをつくりたいと、受講生の目標はさまざまでした。

プログラミングの知識や技術もITリテラシーすらバラバラな受講生に画一的な研修をしても、成長し、成果を上げるには差がでます。

そこで、そのプログラミングスクールは受講生一人ひとりに合わせてカリキュラムや教材を変え、専属マンツーマン且つオーダーメイドのレッスンでアダプティブラーニングを実現しようとしているのが、その会社でした。

プログラミングスクールとしてのコンセプトや方向性は大変共感できますし、プログラミングで人生を変える可能性を提供しようという想いは良かったのですが、広告や講師であるインストラクターの品質など当時色々な理由で批判が殺到し、ネットの評判も最悪。

売り上げも減少しており、社員の給与も払えないかもしれないといったタイミングでした。
よせばいいのに、志に共感してその炎上の真っ只中にジョインしましたね(笑)

先述の通り、マンツーマンレッスンのスクールなので、「インストラクターの質=サービスの質」だったのですが、生命線であるそこが担保できていなかった。

ネット広告だけ頑張ってまたお客さんを集めても、質が担保できていなければすぐに解約されてしまうでしょう。

そこで、運営の体制を一新し、悪いイメージが広がってしまった会社をリブランディング。
当時在籍していた300名以上のインストラクターの採用・教育を行い、質を改善する。
必要なのはそれだけでなく、営業もカスタマーサポートも見直さないといけないし、卒業生の転職先を増やす必要もある、起死回生の新規サービス開発に向けた開発エンジニアの採用も必要だ、あとはあれもやらなければならないし、これも必要だ…と、課題は盛りだくさんでしたが、結果的に炎上から1年半をかけて皆で立て直し、軌道に乗せることができました。

実はこのプログラミングスクールにいる時、一度レアジョブを紹介されていました。ただ、当時のレアジョブは基盤となるシステムの抜本的な作り替えが急務となっていたタイミングで、自分が最もやりがいを感じる、「エンジニアの採用・教育」に全力投球というフェーズではなかったので、そのタイミングでのご縁はなかったんです。

それが、この数年でレアジョブとしても状況が変わり、「EdTechにおいて日本No.1を目指す」「エンジニアが最高のパフォーマンスを発揮できる環境を作りたい」という話を聞いて、この度ジョインしたというのが経緯です。

現在は、技術本部の副本部長としてエンジニアの採用・ピープルマネジメントを主管すると共に、データ分析や機械学習に関する分野を担うEdTech Lab(エドテックラボ)のマネージャーを兼務しています。

レアジョブの英会話学習は、アダプティブラーニング「英語教育3.0」の世界の実現を目指し、我々EdTechLabでは「レアジョブ英会話」、「スマートメソッド®コース」、「PROGOS®」などのサービスで得られたデータの分析を行っています。そこで学習効率や学習継続率を高める研究を進めており、やがてはここから英会話だけでなく、さまざまなスキル習得の「必勝パターン」みたいなものを見つけたいですね。

レアジョブが提供する英会話教育や、それをテクノロジーでリードするエンジニア採用・教育を通じて、また色々な可能性に触れられることを、私自身、心から楽しみにしています。