働くひと

日本人を遥かに超えた“日本愛”を持つ中国人女性の、日本愛溢れるキャリアの話

 
 

キョウ:レアジョブのデザイナー 。中国の医大を卒業後、日本でWebデザインの専門学校に通う。アパレルのECサイトの運営や、外食産業、美容系、求人サイトなど、幅広い業種のサイト・アプリの制作に携わる。その後レアジョブに入社。
聴き手:外部の人
 
 

キョウさん、生まれはどちらなんですか?

中国の湖南省です。大都市というわけではないんですけど、そこそこ栄えてる小規模の都会という感じですね。


 

小規模の都会ですか。日本で言うと、どのあたりになるんでしょう?名古屋ですかね?赤羽?くらいですか?

そうですね、日本で言うと、ええと、分かりません。

大変失礼いたしました。

日本愛

そんじょそこらの“日本好き”には負けないレベルで日本が好きだとお伺いしたんですが、いつから日本が好きなんですか?

そこまでのレベルかは分からないですが、日本が好きなのはもう、物心ついた時からです。小さい時からとにかく日本が好きで、日本に行くことしか考えていなかったです。

何がきっかけだったんでしょうか?

一番最初のキッカケは思い出せないんですが、日本のトレンディドラマが大好きで、東京ラブストーリーにはあり得ないくらいハマりました。中国語吹き替え版が、湖南省でも放送されていたんです。

あとは、何でしょう、いくらでもあるんですが、ロンバケも相当な回数観ていますね。10は超えていると思います。

多分私、キムタクが好きなんですよね。

というか、ジャニーズが、すべて好きなんです。

あ、いや、でも宇多田ヒカル

イラスト Yui

 

SPEEDも、

イラスト Yui

あ、ちょっと待って下さいね…メモが追いついてな

ミスチルも好きですし、

もちろんスラムダンクも、

イラスト Yui

 

コナンも大好きです。

イラスト Yui

 

湯水の如く出てきま

でも、結局何が一番好きって、声優さんなんです。コードギアス、ルルーシュの福山潤さんはもう別格です。

あれ、一番はキムタクじゃないんですか?

私、ネット上で福山潤さんを応援するファンサイトを作ったんです。ジャニーズのファンサイトに影響を受けて、独学でPhotoshopを勉強して。中国にもものすごい数のファンがいて、結構人が集まったんですよ!

いや、サラッとすごいエピソード出てきま

あとは進撃の巨人、リヴァイの声優と言えば?そう、神谷浩史さんです。最高ですよね。

あの、すみません全くわからないでs

あ、梶裕貴さんも外せません

ドラマもアニメも歌手も俳優も声優も、全ジャンルが苦しいほど好きなんです。多分、日本の文化すべてが好きなんだと思います。

でも、その中でも一番を決めろと言われると、やっぱりなのかな…。うん、なんだと思います。

ちょっと待ってくださいね、混乱してます。一つに絞れとは言ってないですし、あと福山潤さんはどこ行っちゃったんでしょうか?

日本に来る前の最初の目標は、2009年に開催された嵐の10周年ライブを観に行くことでした。これがすべての原動力になっていて、このライブのために生きていると言っても過言ではなかったです。

ミーハーなので色々なものに興味が出て目移りしてしまうんですが、だけは、一貫して常に非常に高いレベルで愛しています。ああ、、良いですよね…

日本愛、日本へ

すみません、キョウさんの好きな日本グループを列挙しているだけでインタビュー終わってしまいそうなのですが、日本には、いついらっしゃったんですか?

大学卒業後です。医者として中国で働く予定で、大学も、中国の医大でした。

そうだったんですね。

母は検査技師、父は日本で言うところの自衛隊のような仕事をしていて、自然と人の役に立つ仕事がしたいと思っていたんです。

日本もそうですが中国でも、医者は努力次第で相当な額を稼げますし、親も医学の道に進むことを期待していたと思います。一人娘なので、私にかける想いも相当大きかったと思いますし。

ですが、「日本に行く」という夢をどうしても諦めきれなかったんです。

それで、大反対する親をどうにか説得して、半ば無理やり日本に来ました。Webデザインに興味がもともとあったし、Photoshopの基礎知識もあったので、頑張ればWebデザイナーになれるかなと思い、日本で専門学校に入りました。

すごいですね。自分の好きなもののために、そこまで振り切った選択ができる人ってなかなかいないと思います。

最終的に、「やりたいようにやりなさい」と言ってくれた親には本当に感謝しています。相当な葛藤があっただろうと思います。

それからのキャリアと、レアジョブ

日本に来てからは、どのように過ごしたんですか?

専門学校を卒業してから、アパレル系のECサイトを運営している会社、Web制作会社、それから大手のIT企業にデザイナーとして常駐していました。その次にレアジョブです。

レアジョブは、どのように知ったんですか?

当時付き合っていた彼氏がバンドをやっていて、そのバンド仲間のドラマーの人がレアジョブの社員でした(笑) 当時そのドラマーの人から色々な話を聞いていて、レアジョブという会社の名前はものすごく印象に残っていました。

それから少しして、転職を考えた時にレアジョブの求人を見て、「あ、あの会社だ!」と。それからスカウトメールが来て、面談して、という流れです。

実際、キョウさんから見て、レアジョブの良いところって何ですか?

何と言ってもグループビジョンだと思います。多くの人が英語を話せるようになってほしい、英語というハードルを乗り越えて海外で新たな経験をしてほしいという会社のビジョンに、私が心の底から共感できていることです。そして多くの社員が心の底からこのビジョンに共感しているというのは素晴らしいことだな、と。

私自身は、今レアジョブでサービスを提供している日本人のユーザーとは真逆で、中国で日本語を勉強して日本に来ました。でも、中国で日本語を学ぼうが、日本で英語を学ぼうが、根底に潜む価値は同じだと思います。知らない言葉を勉強して、その文化のことを知っていくことがどれだけ楽しいか、どれだけ幸福なのか。そして、その喜びは私が世界の誰よりも知っていると、自負しています(笑)