レアジョブについて

中村社長に1,000個の質問をぶつけてみた話

登場人物

代表取締役社長 中村 岳
1980年生まれ。東京都出身。東京大学、同大学院卒業後、株式会社NTTドコモ入社。2008年、株式会社レアジョブ代表取締役最高技術責任者就任。2012年、最高執行責任者就任。2015年、代表取締役社長就任。
聴き手

インタビューをする為に雇われた、外部の人。

 

質問が恐ろしいほど集まっています

 

今日はお時間を頂き有難う御座います。中村さんは上場企業の社長ではありますが、中村さん自身があまりガンガン前に出てくるタイプではない(?)ということもあってか、中村さんのことを余り知らないという人が結構いるみたいです。

そんな人達の為に、中村さんのことを徹底的に深掘りしてみたいな、と思いました!突然呼び出して恐縮なのですが、色々な人から質問を集めまして、今手元に1,000個近くの質問があるのですが、今から1,000個近く質問をしても宜しいですか?

はい、自分からメッセージを発信していくタイプではないので、むしろ聴いて頂けると有難いです。1,000個程度であれば全く問題ありません。全て答えますので、何でも質問をして下さい。

 

docomoを辞め、レアジョブを立ち上げるまで

 

では、早速ですが一気にお伺いしたいと思います。

レアジョブを立ち上げる前は何をしていましたか?

docomoの研究所で、研究をしていました。論文を書いたり、特許を取ったりしていました。

なぜレアジョブを立ち上げようと思ったんですか?

新しいサービスを世の中に出す、ということをやってみたいと思いました。あとは共同創業者の加藤に誘われた、ということもあります。

最初からオンライン英会話ビジネスを狙っていたんですか?

いいえ、最初は人材仲介みたいなサービスをやっていました。いくつかのビジネスを試してみて、最終的にオンライン英会話に落ち着きました。

その理由は?

この領域にチャンスがありそうだったこと、そしてやっていた楽しかったことです。

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共同創業者の加藤さんとの関係は、開成中学・開成高校の同級生ですよね。当時の加藤さんのイメージはいかがでしたか?

たしか、難しい本とかを読んでいた気がします。窓の外を眺めながら思想にふけっていました。少し変わった人というイメージです。

一方の中村さんは?

野球ばかりやっていました。

得意な球種は?

シュートです。

docomoを辞める時に不安はなかったですか?

ありませんでしたね。よくよく考えると、実質的なリスクがあまり無いと思いました。ちょっとしたお金くらいかな、と。

創業当初は大変でしたか?

もちろん大変でした。当時、カスタマーサポートも2人でやっていたのですが、それがとにかく大変で。

深夜1時2時まで、お客さん一人一人に対応していました。会員登録がある毎に自分に通知がくるようにしていて、通知が来るたびに喜んでいましたね。

一緒に会社を運営してみて、加藤さんはどういう人ですか?

発信力があったり、相手の心に響く言い方を出来たり、という能力のある人だと思います。僕にはない部分だな、と思います。

あと980個質問がありますが問題ありませんか?

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全く問題ありません。

その後紆余曲折を経て2014年に上場しました。どのような気持ちでしたか?

もちろん1つの区切りとしては嬉しかったです。ただ、通過点という認識はしていました。

 

 

中村さんの、原体験

 

一旦レアジョブを離れて中村さんの個人的なことをお伺いしても良いですか?

お願いします。

中村さんの、英語に対する原体験は?

親の転勤で、小1から小3までをエジプトで過ごしました。英語は全く話せなくて、この時にABCから覚え始めました。

その後は小4から日本に戻って来て、英会話スクールに通っていました。中学高校は普通に勉強していましたね。

小さい頃の夢は何だったんですか?

プロ野球選手と、パイロットです。

その後、大学は東大に進んだんですね。英語は得意科目でしたか?

得意だったんですが、東大の英語は確かあまり難しくなくて、差はつきにくかったと思います。

現在のTOEICの点数は、何点ですか?

975点です

凄いですね。しかし、少しだけ間違えたんですか?

はい、少しだけ間違えました。

エジプトの体験は、中村さんの性格に影響を与えましたか?

はい、間違い無く影響があったと思います。エジプトってやはり発展途上国だったので、生活の水準が日本とは全然違ったんです。日本の常識がエジプトでは常識ではなかった。自分の常識というのが、全世界の常識というわけでは無いんだな、と思いました。

 

…(割愛)…

 

 

いろいろな質問が集まっています

 

中村さんの父の名前は?

ゆきたかです。

母は?

やすこです。

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好きな食べ物は?

おいしいものです。

嫌いな食べ物は?

まずいものです。

朝はパン派ですか?ご飯派ですか?

パン派です。

尊敬する人物は?

諸葛亮孔明です。

あと655個ですが、いけそうですか?

全く問題ありません。

 

…(割愛)…

 

 

まだまだあります!

 

好きなスポーツ選手は?

頑張ってる選手です。

好きな色は?

奇麗な色です。

好きな国は?

日本です。

今まで住んだ場所で最高だったのは?

東京です。

本は読みますか?

月に数冊程度、いや正確には乱読含めると7-10/月って感じですかね。

睡眠時間は?

一日6時間程度です。

今までで一番楽しかったことは?

いつも楽しいです。

好きなwebサービスは?

UberとAir BnBです。

めちゃくちゃ普通ですね。

はい、普通なんです。基本的にミーハーです。

けっこう色々とサービスは使いますか?

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流行るものは、何でもやります。メルカリもポケモンGOもモンストも。

ほぉ…メルカリで、何を売りましたか?

ジョリービーのTシャツです。

情報収集は、何を使っていますか?

Yahoo!ニュースです。

…(割愛)…

 

 

数時間が経ち、ようやく質問も残り僅かになってきました

 

来世やりたいことはありますか?

まずは今世です。

1つ願いが叶うなら?

叶う願いの数を2つにして貰いたいです。

生きるとは、何ですか?

何でしょうか。

生まれ変わったらワニが良いですか?

いいえ。

母の名前は?

やすこです。あれ、先ほど言いませんでしたっけ?

あ、すみません。あと145個質問がありますが、大丈夫ですか?

はい、問題ありません。

 

…(割愛)…

 

 

社長は、楽しいですか?

 

さすがに疲れましたかね…?

いいえ、大丈夫です。全く疲れていません。

採用面接では、どのようなポイントをみられていますか?

僕がみているのは、人格と、うちの会社のミッションへの共感度ですね。スキルの面は、現場の方々の面接ですでにチェックされているので。

レアジョブの社長は加藤さんから中村さんへとバトンタッチされたわけですが、中村さんとしては社長になって変わったことというのはありますか?

社長になったから何かが根本的に変わった、ということは実際あまりないですね。これまでも色々とポジションが変わってきましたが、あくまで「求められる役割が変わるだけ」という捉え方をしています。社長も、社長というポジションでの、特有の役割が求められるというだけだと思っています。

社長は、楽しいですか?

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楽しいです。楽しくやるかどうかは、自分次第なので。

他社の経営者で、尊敬している、注目している人などはいますか?

それぞれに良いところがあると思うので、皆さん尊敬しています。最近だとメルカリだとか、あとは海外のEdTech系の会社には注目しています。

レアジョブの若手社員をみていて、思うことはありますか?

正直、みんな良い環境にいるな、と思いますね。僕自身も若い頃こういう環境にいたかったなあ、と。

 

…(割愛)…

 

 

中村さんとレアジョブ

 

レアジョブのミッションは何ですか?

日本人1,000万人が英語を話せるようになる、ということです。

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本当に1,000万人が話せるようになりますかね?

はい、それはなります。中国や韓国をみて下さい。やり方次第で、国民の英語力というのは一気に底上げ出来ると思います。

そういえば、なんで日本人に英語を話せるようになって欲しいんですか?今さらの、素朴な疑問なのですが。

僕は、結構自分の原体験からきてるところがあると思いますね

エジプトに住んでた、っていうやつですか?

そうですね。

エジプトに住んだから偉いとかそういう話では全くないんですが、エジプトに3年間住んで日本に帰ってきてから、小学生ながら物凄い物事の見え方が変わったんです。例えば当時のエジプトって街中が設備・衛生面共に整備されてなくて日本じゃ考えられないようなところだったんですよ。

なので、日本に帰ってきて、感覚のズレみたいなのを物凄く感じました。皆が汚いって言ってるような物や場所を見ても、え、全然汚くないじゃん。みたいな。

ふむふむ。

それって凄く小さいことなんですけど、そういう風に全く違う環境に身を置くことで自分の価値観を相対化するということの価値は、侮れないなと思うんです。結局、自分の考え方も数あるうちの1つでしかないな、と思う訳です。

その感覚は、少し分かるような気がします。なんか自分の考え方が相対化出来ると、色んな事柄に対して「まあそういう考え方もあるか」と思えるようになって怖いものとか嫌なこととか減っていく感覚があります。人と違うことを恐れたり不快に感じたりしなくなる、というか。

はい、正にそうなんです。僕自身、そういう風に大きく違った環境に身を置けた事って、別にそこで語学力が大して培われたわけではないんですが、そういう「マインドセット」の面で、凄く意味があったと思うんです。

なるほど。

海外には実際、そういう風に考え方を変えるチャンスはゴロゴロ転がっていて、海外に行くことで価値観とか人生観が変わったという例はたくさんみてきました。

「ただ海外に行くだけ」と言いますが、やっぱり日本では体験できないような環境に身を置くということには想像以上の意味がある。

違う環境に身を置いて違う価値観と触れる為に、そのネックが英語なんであれば、英語は絶対に勉強するべきだと思うんです。その為に、レアジョブは最適な方法を提供する。

やはり英語はあくまでツールなんですね。よく言われることですが。

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本当にそうですね。本質的には、英語を使ってなにか違う世界に触れて欲しいっていう、ただそれだけなんです。

英語がゴールでないことは当たり前のことですが、一方で、海外で何かするということを考えると、英語がボトルネックになっていたり精神的なハードルになっていたりする現実的な側面は、絶対に忘れてはいけないなと。

そうですね

日本人1,000万人が、もっと新たな価値観や新たなチャンスに触れて欲しい。その為に、1,000万人が英語を当然のように話せるようになって欲しい。そういう社会を実現したい。これが、レアジョブの使命なんです。

中村さん自身は、英語の勉強をまだ続けているんですか?

はい。今日も17時からレアジョブのレッスンがあります。

あ、じゃあ、そろそろレッスンですね。今日は長時間お付き合い頂き、本当に有難う御座いました。

中村さんの驚異的なスタミナと、熱い思いを感じました!

いえいえ、また何でも聞いて下さい!