2017.03.27インターンのアピール | 

「思ったような成果は残せなかった」東大生がインターンで学んだ、たった一つのこと

Pocket

上道
東京大学経済学部を卒業後、インターンとしてレアジョブフィリピンにジョイン。Corporate Planning Office(CPO)に所属し、主に事業戦略策定に関わるデータ取得、分析といった業務に従事。2017年2月に約半年間のインターンシップを終え、4月より外資系企業に入社予定。趣味は飲酒とワークアウト。

どのような経緯でフィリピンインターンに応募したんですか?

 

大学3年生の時にバックパッカーをしていたことがあって、マレーシア、タイ、カンボジア辺りの東南アジアを巡ったんです。あの時感じた緊張感や興奮がどうしても忘れられなくて。ぼんやり「海外で働きたい」と考えるようになりました。そしてある時「海外 インターン」でGoogle検索していたら、このインターンに辿り着きました。その時、すでに他の会社に内定は出ていたんですが。
 
他にもタンザニア(アフリカ)でのインターンだとか、色々とインターン先の候補はあったんですが、英語力を磨きたかったのと給料を頂きながら働けるということ。そしてレアジョブは僕自身サービスを使っていて、安心感があったという3点が決め手になりました。


 

他の会社に内定してからインターンに参加したんですか?

 

あ、そうなんですよ。既に他の会社から内定が出ていてそちらに行くことが決まっていたんですが、それでも参加して良いのかと聞いて自分の考えを話したところ、オッケーを頂けました。
 
むしろ、レアジョブの人たちは、自分の就活に関する相談にも普通にのってくれましたね。懐が深いなあ、という印象でした。

インターンでは、どのような業務をしていましたか?

 

フィリピン側の経営企画に携わりました。常に具体的な実務としてのタスクがあるところではなく、色々な事に関してフィリピンと日本を「繋ぐ」部分を担っている部門なんです。そこの手伝いをしていた、という感じです。
 
実際の業務としては、データを扱っていることが多かったですね。自分の上司から、「〜を調べてくれないか」と求められるので、社内の様々なデータを調べながら求められている情報を出していくというイメージです。上司は最初フィリピン人で、途中で日本人に変わりました。

成果が出せましたか?

 

正直、納得いくような成果は出せなかったな、と思います。
 
初めて仕事をしてみて、自分には出来ない事だらけだと思いました。基本的に、投げられるタスクが大きくて抽象的なんですよ。例えばなんですが、「会社の中長期的な価値をはかる指標を作りたいと思っている。現場レベルで日比の業務に落とし込めるくらいの指標が良い。そういうものを作ろうと思うから、取り敢えずその素案を出してくれないか」というようなタスクを与えられたことがありました。
 

きっと完璧なものは求められているわけではないと分かっているので自分の考える精一杯のことをすれば良いのだと思いますが、とにかく「何から始めれば良いかサッパリ分からない。」みたいな経験をしました。何をすれば良いんだろう、どういう手順で何をするべきなんだろう、と「正しいやり方」は何なんだろう、みたいな部分を求めてしまう感覚ですね。


 

焦りを感じた、ということですか?

 

正直焦りましたし、落ち込みました。
 
恐らく一緒にインターンに行った同期の中で自分が一番抽象的なミッションを与えられていて、成果が見えにくかったんです。他のメンバーは皆デイリーのタスクがあって、お客さんと話したりフィリピン人講師に向けて資料を作ったり、目に見えて「働いて」いるんです。
 
自分にはそれがなかったし、明確に自分が貢献している感覚もなかったのでとにかく不安な気持ちになりました。皆は給料以上のことをしているんですが、自分だけは給料を貰いながらただ勉強させて貰っているだけ、というか。それがすごく歯がゆいし、辛いんです。

周りとの関係はどうでしたか?

 

現地スタッフとは、とても仲良くなりましたね(笑)皆とても明るくてウェルカムな空気がありました。

ただ、他のインターン生が上司から凄く可愛がられていて一緒に飲みに行ったりしている一方、正直自分は自分の上司とはそこまでの関係になれていないんじゃないかな、という不安はずっと感じていました。何て言うか、「とにかく可愛がりたい部下」にはなれなかったのかな、と。
 
総じて、「自分って何でここに居るんだろう」、とか、「自分がこのチームにいる価値って何なんだろう」、みたいなことは、僕が一番考えていたと思います。自問自答の毎日でした。


 

学びはありましたか?

 

仕事をする上での最低限の英語の語彙の引き出しが増えたとか、外国人に対するメンタルバリアーがなくなったとか、そういうことはまず前提としてあります。あとエクセル使うのが凄く上手くなりましたね(笑)

 
ただ、個人的に、一番大きな学びだと思っているのは、仕事をする上で、「何をすれば良いか分からない」とか、「なぜそれをするべきか分からない」みたいな時に、素直にストレートに相手に聞くことが大切だと実感出来た、ということです。正直、インターンを始めた当初の自分の場合、変に自信だとかプライドが邪魔してしまって、常に素直でいることが出来ませんでした。

 
でも仕事をしてみて気付いたのですが、実際問題として自分は現状「何も価値を出すことの出来ない」人間なわけで、だとすれば積極的に聞いて少しでも早く学んで行こうという姿勢が大切なんだなと、痛感しました。
 

その為に、周りが「教えたい」と思うような、可愛がられる存在になることがまず第一歩だな、と。振り返ってみると、それが一番大きな学びですね。これから自分が入る会社でも、その辺りのことは強く意識していこうと思っています。

有難う御座いました。何か一言ありますか?

 

そうですね…
明日、「会社の中長期的な価値をはかる指標のたたき台を作る」という仕事の成果物を出すのですが、それが僕のインターンとしての最後の仕事なんです。明日が、インターン最終日です。
 
短い間でしたが、レアジョブのスタッフ、特にフィリピンで一緒に仕事をした上司やチームメンバーには、本当に心の底から感謝の気持ちを伝えたいです。
 
普段の仕事が忙しい中でインターン生にタスクをふってその評価をして、というのは結構骨の折れる作業だったんじゃないかなと思います。そうした中で、積極的にチャレンジングなタスクを与え続けて頂き、有難う御座いました。


 

ただ、やはりインターンを志望した当初思い描いていたような素晴らしい成果は残すことはできませんでした。その点に関しては、自分の会社に来るわけではない学生の成長の為にリソースを割いて頂いたにも関わらず申し訳なかったなという思いと、もっとこうすればよかったといった後悔があります。

 
自分自身の話をすると、春から違う会社に就職し、将来は政治家になりたいと考えています。そういう意味で、短期的に僕がレアジョブさんのために何が出来るのかは分からないのですが、それでもいつか、何かしらの形で恩返しが出来ればと心の底から思っています。
 
本当に、有難う御座いました。

レアジョブ会長加藤よりコメント

 

彼との最初の面接の様子を今でも僕は覚えています。「本当に優秀だな」「この尖り具合も大好きだな」「でも人によっては可愛げなく映るだろうな」 
 
一方、彼が将来の夢として挙げていたのは故郷で政治家になることでした。政治家って可愛げがないとできない職業のはず、と思った僕は、インターンを始めてからほどなくして彼に一冊の本を黙って貸しました。「大前研一敗戦記」という絶版本。経営コンサルタントとして世界的に有名な彼が東京都知事選に出馬し敗北した模様を、自身で克明に描いた本です。

 
本の中に、落選した大前研一を加山雄三がお酒に誘った場面があります。加山雄三がこんなことを言っていました「今日は黙って俺の話を聞け」「俺は選挙中、お前には何も言わなかった。あんなに一生懸命やっているのを見ると何も言えなかった。だけどね、あんた滑稽だよ」

 
この本について彼から何も反応はありませんでした。「アレ、響かなかったかな?」と思っていたのですが、今回のインタビューを読み、実は彼の中に何か大きな変化があったのだということを僕は感じました。「正しいことを言う前に、まずは可愛がられないといけない。」学生にしてそこに気付ける人は、実はそう多くはありません。

 
自分が出来ていないことを知るのは、成長の始まりです。そしてそれは人生において早ければ早い方がいいと思います。
 
彼ほど優秀で尖った人材が異国でさらに成長していき、その姿から他のインターンや社員が何かを学ぶ。そのこと一つをとっても、会社として彼を受け入れた価値があったのではないかと思っています。有難う御座いました。

 

なお、このインタビューの実施された翌日、上道くんは「会社の中長期的な価値を測る指標」の素案を、必要十分なロジック・ファクトとともにつくりあげてプレゼンし、評判は上々でした。
彼のファイルを更新したものを、僕は来週の幹部会議で発表する予定です。駆け出しの経営企画としては、十分に誇りうる成果だと思います。

Pocket