2017.02.27企画/開発のアピール | ,

コミュ障エンジニアが人とのコミュニケーションを「ゲーム」だと思って乗り越えた話

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岩村
Sierを経て、2011年にレアジョブ参画。レアジョブでは最古参のエンジニアメンバーとして
Yii Frameworkの導入やレアジョブ英会話全体を支える技術基盤づくりに従事。最近は、
プロダクト企画やフィリピン人エンジニアとの共同開発にも取り組んでいる。ゲームが大好き。

 
聴き手

インタビューをする為に雇われた、外部の人。

岩村さん、今日はよろしくお願いします


よろしくお願いします、緊張しますね。


そんな必要ないですよ、ちょっとコミュ障についてお話しいただきたいと思っているだけので。


 

かなり尖ったテーマですね。


そうなんですが、コミュ障でありながら上手くマネジメント業務をされていると伺いしまして。


そうですね、コミュ障ではありますが、そういう事もやっております。


しかも海外のフィリピンで。


はい、わざわざフィリピンまでお越し頂き、ありがとうございます


早速ですが具体的にどういう仕事をされてるんですか?


 

日本とフィリピンをまたいだ大きなプロジェクトがあるんですが、それの連携を行う立場にあります。特に、フィリピンエンジニアのマネジメントを担っています。


そこだけ聞くと、コミュ障とはかけ離れた対人スキルがありそうに聞こえますが。


いえ、本当に、今になってようやく出来るようになったことです。

ゴミを効率的に作るという衝撃

元々は新卒で別の会社いたんですが、そこでエンジニアとして実装からインフラ、効率化、DevOpsみたいなところまでやって、自分なんだかいい感じじゃんって思ってんたんですね。でも、それは違ったんです


違うというと?


あるイベントに参加したときに衝撃の言葉を聞きまして、それが「何か作っている気になっても、それは効率的にゴミを生み出しているだけの場合もある」という言葉でした


 

それを聞いて、自分がやってきた事って本質的にはなんだろう、と考えるようになりまして。シェル書いて効率化して、エンター1つでタスク完了させるの最高って思ってましたけど、よくよく考えると、もしかしたらそれも、エンター1つで「ゴミ」が生み出されるだけだったんじゃないかって。


はあ。


それから考えを変えて、ゴミを生み出さないためには、もっと自分の仕事を多角的に見つめ直して、根本から考えていかないといけないと感じたんです。


そのためには自分だけじゃなくて、もっと色んな人と話さないといけないと気付きました。自分の世界に閉じこもってはいけないな、と。

相手はモンスター、できる事は武器

ただ、色んな人と話すと言っても本当にコミュニケーション能力がなくて、人前で話すのがとにかく苦手なんです。昔からゲームばっかりしていましたし。


小・中学生の頃は人前で話してると変な汗がでるし、兄からは「お前は何言ってるかわからない」とずっと言われてました。対人能力が本当に低かったんです。でも、そんなコミュ障をどうにかすべく人と上手くやれる方法を模索し続けました。


どういう解決策にたどり着くんですか?


それはコミュニケーションすら「ゲーム」にしちゃうって方法です。


ゲーム?


はい。僕はゲームをする中でも、設定してあるゴールをクリアするのが好きだったんですね。だからなんかあればゲームにしちゃうんです。コミュニケーションだと話す相手はモンスターで、今できる事が武器で・・みたいな。そうやって人とのコミュニケーションを全てゲームだと仮定して捉え直すと不思議とスイッチが入って、「なんとかこのステージもクリアしてやろう」って思えるんです。


なるほど…。

今の装備なら行けるだろう

その後レアジョブに転職して、少しして今やってる大きなプロジェクトに参画しまして、日本で順調にプロジェクト進めていたんですが、ある日フィリピン行きを打診されまして。


どうしたんですか?


すぐに承諾しました。チャンスだなって思いました。今自分が持っている装備なら、行けるだろうと。フィリピンには出張で行った事もありますし、ミーティングもやってましたし。


で、実際にフィリピンに来てみてどうでしたか?


 

全然ダメでしたね(笑)自分が日本で考えていたコミュニケーションは、実際のところ現地に来てみると全然通用しないんだなと思いました。シンプルに異文化交流をなめてました。完全に別次元だったんです。


実際に濃いコミュニケーション取ろうとすると、「行間を読んで欲しい」みたいな甘えは想像以上に通用しなかったり、あとはそもそも根本的にサービスに対する考え方が違ったりと、とにかくうまく意思疎通出来ない事が多かったです。


なるほど

次のステージ来たな。

でも、その時に思ったんです。「あ、自分は今、次のステージに来たんだな」って。やっぱりどこまでいっても僕にとってコミュニケーションの障害を乗り越えて行くのは「ゲーム」なんです。次のステージに来て相手のレベルが高くなって苦戦を強いられている。でもそのための武器として、日本人と外国人の違いがわかる本を読んだり、それを実際に試してみたり、違いを受け入れる心を養ったり。


新たな武器を手にして戦ってるわけですね。


はい、あくまでコミュニケーションはツールで、相手やフィールドが変われば今まで使えていたものも、突然使えなくなってしまいます。なので、必要に応じて武器と戦い方を変えないといけません。レベルをあげないといけないんです。


本当にRPGみたいな発想ですね。


そうですね、僕も含めコミュ障だなと思うエンジニアの方は、コミュニケーションを取るという事を避けるのでなく、得意な「何か」をそれに重ね合わせるといいのかもしれません。個人的には、「ゲーム」は本当にお勧めです。

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