2016.11.11企画/開発のアピール | ,

社内勉強会の成功は「自分ゴト化」がキモ。非エンジニアにSQLを教えた話

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登場人物

データ分析チーム 菊池
レアジョブに貯まった大量のデータを可視化したり分析することで、サービス改善に繋げている。
好きなプログラミング言語はR。

聴き手

インタビューをする為に雇われた、外部の人。

 

すごい話が聞ける

 

「菊池さんが、“一生モノの知識が手に入る社内勉強会” を開催している」と伺ったのですが。


なんか、すごい噂ですね(笑)


風の噂ではそのように・・・真相のほどは、どうなんでしょう?


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うーん、一生モノ・・・ぐらい活用してくれてる方は実際にいます。ので尾ひれがついちゃったんですかね(笑)

勉強会のこと、 詳しくお伺いしても良いですか?

はい、勉強会自体は、非エンジニアにSQL(データベースの操作をするプログラミング言語)を教えるという取り組みをしたのですが、「非エンジニア向けに勉強会をする中で意識したポイント」という観点から、いくつかお話させてもらえればと思います。

 

一言で言うと、どれだけ非エンジニアの方に自分ゴト化してもらえるか、ということなのですが

自分ゴト…!

始めたきっかけ

 

具体的なお話を伺う前に、そもそもなぜ菊池さんが勉強会を始めたのかをお伺いしても良いですか?


はい、これは昔からなんですが、「エンジニア」と「非エンジニア」には壁があると思ってたんです。
どうもお互い分かり合えない空気のようなものがあるのではと。


そういった話は、よく聞きますね。


レアジョブには大量のデータがあるんですが、エンジニアである私はそのデータを分析したり抽出したりする事をやっていまして、そういう人って、データを出してくれる「データ抽出マン」みたいに思われてしまっていたりするんです。


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データ抽出マン…(笑)


その状態はあんまり健全じゃないな、なんとかしないといけないな、と感じていました。

ちょうどその頃組織として、プロジェクトマネジメントをより強化しようとなって、非エンジニアの方もエンジニアともっと議論していかなくてはならないという流れもあった。

 

その時たまたま思い出したのがリブセンスさんの越境型組織の話だったんですね。


はあ。


で、これは良いタイミングだし、自分も勉強会をやってやろう、と決心しました。

突然ですね。


はい、プログラミングというのは思ってるほど敷居は高くないし、技術って面白い!って事を伝えたいという思いもあったんだと思います。
それに「エンジニア」と「非エンジニア」みたいな壁が無くなれば、もっといいものが作れる、って信じていましたから。

 

 

勉強会は、どう進めたのか。具体的に何をしたのか

 

具体的にはどう進めたんですか?


全部で6週間を3回やったんですが。最初は有志でやりました。最初に参加してくれたカスタマーサポートの人は、どこからか噂を嗅ぎつけて来てくれたりしたので嬉しかったですね(笑)
2回目は部会で募りました。そしたら3倍の人数が集まりまして。

そのあとも同じ感じですね。


大人気ですね


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ニーズがすごくあったって事ですかね。

各回はどんな感じで進めるんですか?

進め方としては、事前に簡単なアジェンダを共有して進めていきました。
基本は復習・座学・手を動かす。最後は必ず宿題ですね。普通の学校とか塾と同じような感じだと思います。

 

初回はプログラミングの概念から話しましたが、後半は手を動かすのがメインです。

MySQLを叩くための「MySQL Workbench」というツールを各自のPCに入れたりしました。


けっこうガチ目なんですね


そうですね(笑)でも、みんなパズル解くみたいって楽しんでくれてました。
吸収もすごく速かったです。


でもそんな難しいことして、皆ずっとモチベーション高くやれるんですか?


後半になってモチベーションが低くなってしまう人も出ましたね、さすがに難しかったので。少し反省です。
難しい回の時は絵なんか書いたりして。あの手この手で進めていきました。


ちなみに時間って就業時間に入らないとかなんでしょうか?


いえ、就業時間中にできました。なので堂々できてよかったですね。

 

 

自分ゴト化に向けて

 

本題ですが、何を、どうやって非エンジニアの方に「自分ゴト」化してもらうようにしたんですか?
自分ゴトって何ですか?

 

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はい、具体的には、3つのポイントがありました。
・1つ目は勉強会に来る人のニーズの把握
・2つ目は日常業務に生かせる内容の習得
・3つ目は勉強する為に有効な、自由な環境の提供


どういうことでしょう?


まず、非エンジニアの方に技術的なことを「自分ゴト」化してもらうためには、やはり大前提として「知りたい!」と思ってもらえないといけません。なので、きちんと彼らのニーズに沿って勉強会をしようと思いました。

 

幸い、データ抽出マン(笑)だった事もあり、どういうデータを非エンジニアの皆さんが欲しがっているかというのは分かっていましたので、彼らの興味が湧くような具体的なデータをベースにして勉強をスタートするようにしました。


データ抽出マンだからこその技ですね。

その上で、実際にレアジョブで働く中で日常業務にて必要になるSQLの構文やパターンから順番に覚えていくようにして、業務で使わない知識は完全に外しました。これが2つ目に挙げた、「日常業務で生かせる」という点です。

なるほど。今日から使えるものに絞ってるわけですね

はい。あくまで「必要なもの」だからこそ学ぶ意味があると思いますし興味が湧くんだと思います。
SQLの教科書に良く出てくる「従業員テーブル」のような題材をなぞっても意味ないじゃないですか。一般的な知識を体系的に学びたいのであれば、それはもう本とかを読んで勉強すれば良いと思います。それよりも、「レアジョブ社員向け」の「より興味を持ちやすい」勉強会を提供したかったんです。


良いですねぇ


で、最後は自由な環境ですね。この時は、勉強をする上でトライアンドエラーを繰り返しやすいように、データベースが止まってもいい環境を別で作りました。

ミスっちゃいけない!みたいな緊張を与えると、失敗を恐れるようになり、逆に習得が遅くなってしまうので(笑)


至れり尽くせりでおみそれします。

 

 

振り返ってみて

 

振り返ってみて一番良かったのはどの点でしょうか?


やっぱり勉強会で習得した内容を、実際に活用してくれているところですかね。思ったよりうまくいったなと思ってます(笑)やはり学んだ知識を現場でどれだけ使えるかが大事だと強く感じましたね。

 

あと自分の勉強にもすごくなるんだなって。教えるには間違った事教えてはいけないので。

Tech Talk Tokyo(技術のグローバルコミュニティイベント)でも今回のお話されたとか。
実際社外の人の反応はどうでしたか?


Teaching SQL to non engineers from Kohei Kikuchi

良かったですね。発表の後にいろんな人から「分かる!」って言われて。
エンジニアと非エンジニアの問題は世界共通の悩みなんだ、って思いました。


今後もまた勉強会は開かれるんですか?


またニーズがあればいつでも開催したいですね。

 

あと逆もあってもいいかなと思いました。
企画の人からもエンジニアに対して勉強会開いてもらえると嬉しいですね。結局は、相互理解があってこそいいプロダクトができるのだと思います。


徹頭徹尾いい話ですね。フンフン頷いてしまいました。本日はお忙しい中ありがとうございました。


こちらこそ、ありがとうございました。

 

 

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