2017.04.5会社のアピール | ,

社員100人の壁を持つ企業の経営者が全社合宿を成功させるために考えた3つのポイント

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代表取締役社長 中村 岳
1980年生まれ。東京都出身。東京大学、同大学院卒業後、株式会社NTTドコモ入社。2008年、株式会社レアジョブ代表取締役最高技術責任者就任。2012年、最高執行責任者就任。2015年、代表取締役社長就任。

代表の中村です。
4月3日にRareJob STRATEGY DAY(レアジョブストラテジーデイ)という全社合宿を行いました。全社合宿といっても、1日会議室を借りてやるもので宿泊型ではありません。

今回は初めての全社合宿という事もあり、重要視した3つのポイントとアクション、そしてその振り返りをまとめました。

合宿のスケジュールですが、午前はまず皆が何のために会社にいるのかというワークショップ、および戦略を理解するにあたっての背景知識を共有しておくための振り返りを中心として、以下のようにしました。そして、午後に戦略を語ることにしました。

10:00-10:30:本日のアジェンダ、目的
10:30-11:00:レアジョブのビジョンに関するワークショップ
11:00-11:10:小休憩
11:10-11:40:レアジョブのミッションに関するワークショップ
11:40-12:00:レアジョブの10年振り返り
12:00-12:10:レアジョブ10年目を向かえて我々の目指すべきところ(前半)
12:10-13:10:ランチ
13:10-13:40:英語教育3.0について考えるワークショップ
13:40-13:50:レアジョブ10年目を向かえて我々の目指すべきところ(後半)
13:50-14:00:レアジョブの今後3年間の方向性
14:00-14:20:レアジョブの今後の戦略
14:20-16:10:各部戦略発表
16:10-16:40:Q&A
16:40-17:00:総括
17:00-18:00:ディナー

この合宿の目的と背景

今回は「全員が戦略を共有する事で、3年後の未来を見据え、明日からさらにワクワクしながら自分が仕事をしていくことができる事」の実現を目指しました。

その背景として、リンクアンドモチベーションさんのモチベーションサーベイにて「戦略の浸透・納得」という点に課題が出てたことがあります。
社員が100名近くの組織になった事で、普段の業務を行いながら会社のストーリーや戦略について話す時間が少なくなり、その結果、幹部陣での一枚岩感、および、それに伴う全社への戦略の浸透度合いが薄まってきてしまっていた、というのが大きな要因です。

今後組織がさらに大きくなっていく事を考えると、現時点で戦略の浸透、言い換えれば会社の方向性をストーリーとして全員が共有できる場を持ち、今後さらにビジョンミッションの達成にドライブをかけられるようにしたいと思っています。
だからこそ、従来のキックオフは2時間程度だったものを思い切って1日かけてやろうと決意しました。

考えた3つのポイントとアクション

さて本題です。
今回実際に合宿を行うにあたって色々と考える事があったのですが
その中でも特に重要視したポイントが3つあります。
そしてそれらを実現するためのアクションを事前に考えプログラムに組み込んでいきました。

ポイント1. ビジョンとミッションの再認識

アクション
冒頭にビジョンとミッションについてのワークショップを行う



基本的な所ですが、非常に重要なポイントです。
なぜならレアジョブという会社はビジョンとミッションでまとまっている会社だからです。

グループビジョン「Chances for everyone, everywhere.」そしてサービスミッションである「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」
社員の皆がそれに共感して入社してくれています。

冒頭にビジョンとミッションについてのワークショップを行う
しかし、ビジョンやミッションというものは日々の忙しさの中で意識し続けることが難しいのも事実です。
そこで、全社合宿ではビジョンとミッションについてのワークショップを最初に行い、今一度レアジョブという会社はどういう会社か、自分がなぜレアジョブという会社にジョインしたのかといった事を考えてもらい、ビジョンとミッションを再認識した状態で合宿を進めました。

自分たちのサービスによって、世の中はどうなるのか、どうなって欲しいのか、という達成したい未来を自分たちの頭で考えるというのは、とても重要です。

ポイント2. 社長の想いを伝える

アクション
キーワードを作り、何度も使い、皆で考える



想いを伝えるための効果的な方法を考えた結果「キーワードを作り、何度も使い、皆で考える」という結論に至りました。

キーワードを作り、何度も使い、皆で考える
キーワードは今後の方向性を一言で言い表す事ができますし、長い文章よりも浸透しやすい。それだけ響く言葉が大事になります。

今回作ったキーワードは「英語教育3.0」というワードです。
「英語を学びたい」という課題を解決する通学型の英会話スクールやラジオ英会話が英語教育1.0、「英語を気軽に話せる場がない事」に対する課題解決であるオンライン英会話が英語教育2.0、そしてこれらから先の「成果」を実現するのが英語教育3.0だと考えています。

発表時に使うだけでなく、「英語教育3.0」について皆で考える時間も持ちました。これにより、聞くだけではなく自分の言葉として考える事が行われます。
そしてそのキーワードを、私の発表や各部の発表で、何度も使うように事前に調整を行いました。自分の発表だけでなく、会全体通してのキーワードになっていることが重要です。

ポイント3. 戦略の理解

アクション
ポイント1と2を踏まえ、戦略を自分事として考えてもらう

戦略を伝えるには、まずはビジョンミッション、そして社長の想いを伝え、そこから戦略を伝えるという順番が重要です。また、戦略をより理解してもらい、納得してもらうためには、自分事として考えてもらうことが重要です。

ポイント1と2を踏まえ戦略を自分事として考えてもらう
「戦略」とは本質的に企業がビジョンミッションを達成するために、3年後、1年後にどの道を歩むかを定めたものです。
そのため、ビジョンミッションや想いが伝わっていない状態で戦略を説明する事は、大前提を大きく欠いた状態で説明を行う事になります。この状態は避けなければなりません。

そこで、今回の合宿ではきちんとビジョンとミッションが達成されている状態を想い描き、これまでどういう想いでサービスをしてきてどんな課題を解決できたかという歴史を伝え、さらに今の課題と想いを「英語教育3.0」というキーワードを使って伝え、その後に戦略を伝えていきました。

また、各部署の戦略も当然ながら同じようにビジョンミッションから入り、英語教育3.0のために何ができるかを伝えていきました。
そして、より伝わるようにするために、それだけではなく一旦自分事として考えてもらうことが必要です。自分ならどうするか、を考えてもらった上で伝えると、一度自分の頭で考えているために理解度合いは格段に異なります。セッションは一方向ではなく、できるだけ双方向になるように設計することが大事です。

合宿を終えての結果

合宿終了時にアンケートもとり、実際にどう感じていたのかを元に振り返りました。

ポイント1. ビジョンミッションの再認識

結果
とてもそう思う:68%、そう思う:32%

ポイント2. 社長の想いが伝わるか

結果
熱量が+29.7ポイント

ポイント3. 戦略の理解

結果
とてもそう思う・そう思う:93%、どちらとも言えない:6%、そう思わない:1%

まとめ

アンケートなどから合宿は良い結果になったのかな、と感じています。
今回の全社合宿を通じて社員からは「すっきりしました」という声をもらうなど内容に腹落ち感があり、よりモチベーションを上げることができたのかなと思います。一方で、戦略の理解においては7%ほど理解しきれていないという結果が出ている事には、リアルなところが表れているのも事実であり、次回以降につなげたいところです。

副産物として、幹部陣での意識の統一、言葉の統一ができたということがあります。長い時間をかけて議論してきたため、同じような意識、言葉にできたのが大きいです。そうでないと、全社にはなかなか浸透しません。

今回、1日かけてやりましたが、本来の目的を達成させるためには今回だけでは終わりません。戦略を浸透させていくにはこれだけでは不十分です。常日頃からここで話した内容を発信し続けていくことが大事です。そして、内容を達成させていくことが大事です。言った内容が達成されれば、また次回やるときには戦略の納得度合いがぐっと高まります。

「日本人1,000万人を英語が話せるようにする」というミッションを達成する日まで私たちは走り続けます。

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