2017.03.21会社のアピール | ,

【ポストバブルvsゆとり】価値観の全く違う3人の男達が、ミンダナオ島は未開の地で世代の壁を超えて頑張った話

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西條:
1973年生まれ。〜ENVIZION PHILIPPINES, INC.  CEO〜。ポストバブル世代。浪人生の頃からクラブ通いを始める。様々な国を渡り歩いた後、レアジョブへ。

 
菊地:
1979年生まれ。〜ENVIZION PHILIPPINES, INC.  ITマネージャー〜。トランジション世代。そんな世代があるのかは不明。エンジニア。サイバーエージェントから、レアジョブへ。

 
水島:
1990年生まれ。〜ENVIZION PHILIPPINES, INC.  COO〜。ゆとり世代。新卒Googleから、レアジョブへ。

 

2016年7月、より質の高い英会話レッスンを提供するため、レアジョブはこれまでのフィリピン/ケソン市の拠点に加えて、フィリピン/ミンダナオ島に第2の拠点を設置。ここで現地スタッフを英会話トレーニングのエキスパートとして育成し、日本に高品質なレッスンを提供する体制を作ることに。

 

BPO拠点やオンライン英会話のレッスンセンターとしてマニラやセブが主流である中、レアジョブが選んだのは未開の地、カガヤン・デ・オロであった。そこで200人の現地人講師を採用し、マネジメントする。この新規プロジェクトに派遣されたのは、互いに全く会話もしたことのない、まるで世代の違う3人の男達。彼らは、どのように価値観の違いを乗り越えたのか――

 

(日本からマニラへ渡り、マニラで国内便に乗り換えてカガヤン・デ・オロの空港へ。そこからカガヤン・デ・オロのオフィスまで車で1.5時間。)

 

(フィリピン、カガヤン・デ・オロ市内)

 

(珍しい日本からの来客に、笑顔で出迎えてくれる現地スタッフ)

 

(左から、西條43歳・水島26歳・菊地37歳)

– こんにちは、今日は色々と教えて下さい。

 

三人:ようこそ、いらっしゃいました。

– フィリピンはミンダナオ島へ来てから約半年、プロジェクトの方は順調と聞いています。

 
 

有難う御座います。2016年7月に日本人スタッフ3人と数人の現地スタッフのみでここの支社を立ち上げたのですが、2017年1月現在約120人近いフィリピン人講師を採用し、無事、質の高いレッスンを日本に届けることが出来ています。4月までに講師の数を150人まで増やしたいと思っています。

出会い、戸惑い

– 今日はチームワークについてお伺いしたいんですが、まずそもそもこの3名のメンバーは、どうやって決まったんですか?

 


(西條 ―ポストバブル世代)

 

私は海外拠点の立ち上げ等、海外経験が多かったため、入社前からフィリピンと関わる仕事を期待されていました。そして、入社直後にタイミング良く社内で本プロジェクトが決まり、そのままジョインする流れとなりました。

私はもともとエンジニアとして働いていたのですが、レアジョブで働くにつれて当社の講師が競争優位性であると感じるようになり、実際にその講師のそばで働き、何か貢献できないかと考え、プロジェクトへの参加を希望しました。

僕は大学時代にフィリピンに留学していた経験もあり、フィリピンが大好きなので来ました。

 

(左から菊地・西條・水島)

 

実は、我々3人はカガヤン・デ・オロに来るまでお互い殆ど話したことがありませんでした。特に水島くんに関しては、フィリピン到着初日にホテルのロビーで初めてちゃんと話したと記憶しています。

そうでしたね。

弊社社長の中村からは「水島君は優秀な反面、扱いづらいと思うけど大丈夫?」と聞かれ、その場では問題ないと答えました。しかし、フィリピンでの第一声が「改めまして水島です。ってか、もう日本帰りたいっすよ。」だったので、こいつは本格的にダメかもしれないと思いましたね(笑)

私もカガヤン・デ・オロに到着して初日に、ホテルの手違いで水島君と相部屋になりそこで初めて話しました。その時、虫一つ退治するのもホテルのスタッフを呼ぶし、寝る時は暗闇無音を好み、そして乾燥は避けたいと言ってマスクをフル装備、挙げ句の果てには朝起きてふと横を見たらベッドの上で瞑想をしており、こんな人間と今後一緒に働けるのかと不安になりました(笑)

 

 

(当時の写真。水島 ―ゆとり世代)

 

 

ただ、普段は変な奴ですが、仕事になると別人。めちゃくちゃ仕事はできるよね。

それは間違いないです。普段は変な奴だけど。

ありがとうございます(笑)

 

議論、揉めごと

– 普段の、議論や仕事の進め方等はどうでしたか?揉めたりだとか、ありましたか?

 
 

振り返ってみたら会社の運営はずっと大変でしたが、一度も揉めたことありませんよね?

そうですねえ。

 

(左から、菊地・西條・水島)

 

西條さんが43歳、菊地さんが37歳、僕が26歳で、ちょうど10歳ずつくらい離れているんで、もう僕からしたら父親と兄貴みたいな感覚なんですよね。2人とも大人なので、僕が好き放題言っても喧嘩というか言い合いには全くならないですよね(笑)

 

まあマジな揉め事にならない要因として単純に歳が離れ過ぎている、っていうのはあるよね。自分みたいなオッサンからしたら「ゆとり世代」って完全に未知の世界の人間だし、最悪自分の子供くらいの年齢じゃないですか(笑)

さすがにギスギスする程の言い合いは出来ないですよ。まあ、生まれてきた時代も全然違うし、根本的な考え方はやっぱり違うなあ、と思いますが。

 

(菊地 —トランジション世代)

 

まあそこの2人関しては、20歳近く離れてますもんね。ただ普通はそれくらい離れていると部下が委縮しそうな気がしますが、水島くんはかなりのびのびやってる印象です。

のびのびしすぎかもしれない (笑) この間も、執務室でバックオフィスと朝礼やってる時に、なんかうるせえなと思って見たら、水島くんがプロテインシェイカーを全力で振ってる音だったのよ。本人は仕事に没頭してて気づいてなかったみたいだけど、ふつう、社長がミーティングやってる隣でプロテインシェイカーを全力で振らないよね?

そうですよね(笑)

まあでも、僕を含めた部下がそのように委縮せずに働けるというのは西條さんの人徳ですよね。西條さんにとって耳の痛いことやトラブルの報告も隠さずに共有できるから、組織として的確な意思決定ができているんだと思います。

確かにそうですね。さすがに目上の方だし「西條さん何言ってんすか!!」とか直接的には言わないけど、言えるといえば言えますもんね。

 

 

(西條)

 

いや思いっきり直接言ってくるけどね。

(笑)

これが「ゆとり世代」なのかと最初は少し困惑しましたが、ある種、表面的に感じる違いには全く頓着せずに信頼して任せてみたら、本当に頼りになりますね。

一方菊地さんは仕事に安定感があると言うか、水島君と違って前に出て来るわけではないんですが細かいことまでしっかりやってくれているんですよね。とても安心出来る。これはあれかな、家族を持っているということも関係あるのかな。

菊地さんは、先ほども言いましたが本当に良いお兄ちゃんという感じですよね。僕も仕事でフラストレーションが溜まると菊地さんのところに愚痴を言いに行くんですが、すると「うっふーん、うふふふーん♡」となんでも聞いてくれて、話すと凄くスッキリします。

そんな気持ち悪い声は出してないよね (笑)

 

課題に向かう姿勢

 

ただ、真面目な話、何もないところから会社立ち上げてやっていくのって本当に大変だと思うんですよね。上手くいかないことの方が多いですから、人間関係が悪くなっても全然おかしくないし、むしろそれが普通だとすら思うんです。

ただ、ここまで幸い3人が良いチームワークでやってこれたのって、意見が分かれてもそれぞれの議論の矛先が常に「人」ではなくて「課題」に向いていたからじゃないかなと思います。

と言いますと?

 

(菊地 —トランジション世代)

 

やはり人間なんで、一緒にプロジェクトに入り議論をしていると、論点が「人」に向いてしまうことがあると思うんですね。誰に褒められそう、誰についていこう、自分の意見が否定されて評価が落ちないか、このアイデアは誰のものか、自分のポジションはどうか、etc.。

ただ、議論が「人」に向き始めると本質的な話し合いから少しずつ逸れて行くわけでチームとしてのアウトプットには悪影響が出てきますよね。そういう余計なことを考えずに「チームとして良い結果を出すにはどうすれば良いか」にのみフォーカスした方が良い。

これまで振り返ってみると、そういう議論の基本的なスタンスとして、全員が「課題」に向かえていたのが良かったんじゃないかと思うんです。議論をしている最中に、3人とも、「何をすると一番良い結果が得られそうか」以外のことは何も考えていない。これって結構難しくて、うまくいってる現場をあまり見たことがないんです。

 


 

ほら、こういう安定感のある分析が出てくるよね。菊地さんは。

でも、何で「課題」に向かえたんですかね?

一つは、今も出てきた年齢の要因はありそうですよね。もっと年齢が近くて多少なりともお互いのことを気にするライバル関係にあったら、議論をしながら自分のポジションを意識したり、といったことがあったかもしれない。それが全く無いというのは恵まれていたのかも。

あとは、それぞれの経験ですかね?例えば僕と西條さんだったらソーシャルゲームの業界が長いので、割と「結果が全て」ということに慣れているんです。議論の場でいくら偉そうにしていても、結果的に何が正しくて何が間違ってたかなんて一目瞭然だし、変にミーティングの場で自分の発言に気を使ってポジションを取り合っても仕方が無いという考え方と振る舞いが根付いている。西條さんも水島くんも、その辺りの理解があったから良かったのかな、と思いました。

確かにそれはあるのかもしれませんね。僕はその辺りの考えを前職のGoogleで働く中で自然と身につけたのかもしれません。

 

 

確かに、3人とも、自分が間違っていると思えば直ぐに認めて、現時点での最適解を探る姿勢に切り替えるというのはあるかもしれない。

そう。振り返ってみると、それが大切だったんじゃないかな、と。

 

社長という存在

 

菊地さんは、西條さんのどういうところを尊敬しているんですか?

やはり「精神力」ですね。初めての国で、初めての社長で、外国人として200人以上の現地社員を抱えるんですよ。普通、胃に穴が空きますよね(笑)到着した頃なんて、事前予測できないトラブルが毎日起きてました。そこを、表情ひとつ変えず、冷静に決断を続けていく精神力は一生真似できないです。

水島くんは?

僕は、西條さんの「嗅覚」は本当に凄いと思ってますね。

なんだよ「嗅覚」って。犬か

いや、嗅覚って分かりにくいかもしれませんが、それ以外の表現が思い付かないです(笑)普段から「ああしろ」「こうしろ」と細かく命じてくることはないんですが、西條さんが「ここは気をつけた方が言い」というところで、絶対何かが起こるんですよね。

 

 

例えばうちの会社は正規雇用する前に、研修のような形で契約社員として入ってもらうのですが、そこで1人凄くパフォーマンスの高い先生がいたんです。

その人に、そのまま正社員になって貰おうとしたら西條さんが「その子は正規になるとゆるくなる可能性が高いから気をつけた方が良い」と。で、その後、正規雇用にしたらその子本当に2週間で5回も休んだんですね。なんで西條さんは事前に分かったんだろう?って。やっぱそれ「嗅覚」じゃないですか。おそらく今までに蓄積された膨大な情報や経験から導き出される直感に近いものだと思うんですよね。この人、ヤバイ人だなと思いましたもん。

ちょっとバカにしてるでしょ(笑)

ただ、本当に、ことごとくピンポイントで問題になるところを事前に察知するので、物凄いなと。尊敬しています。権限を大胆に委譲して任せてくれるだけではなく、事故になりそうな部分は指摘してくれるので、本当に仕事がしやすいんです。

有難う(笑) ただ恐らく、水島くんが言ってくれたように単純に経験からきているものだと思いますけどね。

 

 

菊地さんも水島くんも凄く優秀だし、自分が彼らに対して明らかに勝っているポイントって、本当に「経験」くらいしかないんですよね。幸い、10年以上に渡って色々な国で色々なビジネスをしてきたので、そういう色々な経験が無意識下で自分に囁くんだと思います。どんなに優秀でも、「経験」だけは若くして手に入れるのは難しいですからね。

なるほど。

まあ自分はそういう経験からくるところを頼りにして少し俯瞰的に見つつ、問題があれば責任をとっていくという、そういう役割だと理解しているので。

いや、マジリスペクトですよ。

絶対バカにしてるでしょ。

 

モチベーションの源泉

– コミュニケーション、能力、経験以外にも、良いチームワークを達成するために必要な要素はありますか?

 
 

以前に海外拠点の立ち上げをした際にも痛感しましたが、メンバーがどれだけ高いモチベーションを保ち続けられるかというのは非常に重要であると考えます。その意味では、今回3人のモチベーションの源泉が同じだったということが、とても幸運でした。

私の目から見ると、私たちは3人とも、とにかく社員が喜んでくれることがモチベーションになっているように感じます。もちろんボランティアではないので、お客様に最高のサービスを提供するためには厳しく辛い決断も迫られますが、その中でも「社員が喜んでくれるためなら何でもやりたい」という共通の想いがどこかにあって、それが私たちを日々支えてくれているんだと思います。お2人はどうです?

 

(西條・水島。場所を変えてカガヤン・デ・オロのレストランへ)

 

そうですね。社員が喜んでくれる姿や楽しそうな姿を見ると、未だに感動して泣きそうになります。

その通りだと思います。でも、そのような想いになれるのは、社員に恵まれているからだとも言えるのではないでしょうか?

それも間違い無いと思います。これがもし、敵意剥き出しの人達を相手にしないといけなかったとしたら、本当に気持ちが萎えていたと思う。そういう意味では3人でやってきたわけじゃないと思うんですね。本当に、たまたま、良い人達に恵まれたんだなと。

 

(菊地・西條)

 

でも、まぁ、ここまで上手くいっていると言っても、まあ本当にまだこれからです。ここから講師を更に採用して、提供する英会話レッスンの質にも徹底的に拘っていかないといけない。

採用した講師の数も100人を超えてマネージするのが一段階難しくなったのを感じますし、いずれにしても、課題は山積みです。ありきたりな言葉になってしまいますが、我々3人と現地スタッフが「世代の壁」も「国の壁」も乗り越えて、一丸となって取り組んでいくしかないんだと思います。

 

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