レアジョブについて

海外拠点を巻き込んだオンラインイベントで、温度差を回避するためにした4つのこと

 
 
2020年11月、レアジョブは東証一部に市場変更しました。会社として非常に大きな節目を海外子会社含めたグループ全体で祝うべく、記念セレモニーを執り行うことが決定。「全グループを巻き込み、スタッフみんなでお祝いしよう」をコンセプトに、海外拠点を巻き込んだオンラインイベントを計画したのです。
 
フルリモートで、異文化のスタッフとベクトルを合わせながらのオンラインイベント。成功させるためのキーワードは「温度差」です。
本記事では、本イベントを企画・実行した広報チームが、実際にイベントを行う際に気をつけたことをご紹介していきます。
 

イベント開催にあたっての前提は…

東証マザーズから東証一部への市場変更となれば、会社にとっては非常に大きなステージアップ。その一方で、海外グループ会社のスタッフにとっては「日本の親会社の話(=海外子会社には直接関係がない)」としか理解されない…という懸念がありました。
どれだけ大々的に展開しても「日本の本社で日本人スタッフがやるイベント」に見えてしまっては、意味がありません。
そこで、国内外の温度差をなくし、同じ目線、同じ温度感で盛り上がれる工夫を試行錯誤しました。

①役員だけでなく、850名のスタッフ全員で鐘を鳴らす

上場や市場変更では欠かせない鐘を鳴らすセレモニー。コロナ禍で東証での開催は制限されていたこともあり、社内で鐘を鳴らすことに決めました。大きな鐘を用意して日本に発信拠点とし、その様子を各地に中継するというのは、運営的にはやりやすい方法のひとつです。
 

 

ただ、そうしてしまうと、拠点にいるスタッフ以外は“単なる視聴者”になってしまい、参加している感覚は持ちにくくなってしまいます。この温度差を解消するため、拠点からの配信ではなく、Zoomを利用し国内外のスタッフ全員がそれぞれのPCからフラットに参加できる方式を採用しました。

また、大きな鐘の代わりにスタッフ全員分(850名分)にミニベルを準備。
 


 
あらかじめフィリピンを含む各拠点に配送し、イベント中は全員がベルを鳴らす様子をスクリーンショットで撮影しました。
 


 

②読んでわかる、見てわかる。式次第は丁寧すぎる説明を

イベントでどのようなことをするのかは、事前に全グループに発信していました。でも、必ずしも全員が読むとも限らない上に、文章での伝達のみでは、人によって受け取り方が異なる可能性は否めません。「オンラインイベントでベルを鳴らします」という一言だけで、共通認識を持つのは難しいでしょう。しかも、異文化のスタッフ含むなら、なおさら。

解決策として、全スタッフに対して告知も含めたティザービデオを展開。社長のメッセージとともに、どんなふうにベルを鳴らすのか広報チームのスタッフでやってみた映像を撮り、認識がズレないように工夫しました。
 

 
登壇者に対しても、台本以外に写真付きのマニュアルを作成。誰も経験したことのない、答えのわからないオンラインイベントだからこそ、より具体的なイメージができるようなサポートを実施しました。

③コメントゼロで盛り上がらない…避けるためにもトンマナの確認はしっかりと

空間を共有しないオンラインイベントでは、いかにして盛り上がる雰囲気をつくるかが胆になります。大多数のスタッフが自宅から参加することもあり、同じ場所にいなくても高い温度感で盛り上がれるかどうかが、イベントの成否を握るポイントでした。
コメントの応酬が盛り上がりの演出となるので、あらかじめスタッフには「たくさんコメントを送ってください!」と告知しました。(コメントを画面に流すことのできるツールなどは今回使わず、Zoomのデフォルトのコメント機能のみ、使用しました)

でも、それだけでは不十分です。どれくらいまじめなのか、どれくらいカジュアルなのか、トーン&マナー(トンマナ)を揃えなくてはいけません。特にフィリピン人スタッフには、どんな雰囲気を求めているのか伝わりにくいだろうと考え、イベント開催前に各社のdirector陣から「みんなで盛り上がってお祝いするのがイベントの主旨だから、どんなコメントでも問題ない」と、念押しして伝えました。
日本人にしても英語でのコメントにハードルを感じる可能性が高かったので「単語だけでも、登壇者の名前だけでもOK!」と発信しました。
 

 
なお、レアジョブにはレッスン管理やプログラム開発など、日頃からフィリピン側と密に連携する部署があり、彼らは当然日常的に英語を使っています。日本人で、なおかつフィリピン側からもなじみ深いスタッフにはより積極的なコメント発信を個別でお願いし、橋渡しの役割を務めてもらいました。

ちなみに…フィリピンではセレモニーやパーティといえば、完全なドレスアップをするのが当たり前。
今回のイベントでも「ドレスコードは?」との問い合わせが寄せられるなど、思いがけない側面からも異文化のちがいを学ぶ機会がありました(日本側ではまったく想定していなかった質問でした)

④当然のようにAll Englishで、言語の壁はつくらない

全グループを対象にする時点で「日本語」という選択肢はありませんでした。今回のセレモニーの参加対象者は約850名。そのなかで、日本人スタッフは130名足らずしかいません。ここで「日本企業の日本発信のイベントだから日本語でやる」なんて考えてしまうと、それこそ温度差しか生じないでしょう。イベント、スタッフに配布した記念パンフレット、ティザービデオはAll English。事前告知は日英併記の徹底…と、言語の壁が温度差を生まないように工夫しました。
なお、イベントでは日本人向けに英語字幕が表示される自動翻訳アプリを使う予定でした。…が、リハーサルではうまくいったものの、本番ではなぜかうまく稼働せず。予期せぬアクシデントもイベントにはつきものです。

…以上の4点が、レアジョブが海外拠点を巻き込んだオンラインイベントを実施するにあたっての工夫+気づきでした。
日本は世界のなかでも最もハイコンテクスト文化を持つ国。しかし、それは異文化の人々には伝わりません。国内外を問わずオンラインイベントが増えている今日この頃。何か一つでも参考になれば幸いです。