みなさま初めまして、レアジョブのマーケティング部で「RareJob English Lab」の編集長をしている向晴香と申します。
今年の3月に大学を卒業して、先日、ウェブ界の大忘年会「Web Daisukikko Meetup」にて、「2016年のネットニュースをNEW HORIZON調の英文とともに振り返る。」という不思議なテーマでお話させていただきました。
大学時代から特にプレゼンが得意なわけでもなかったので、とにかく準備から何から初めてだらけでした。次回からはあたふたせずに済むよう、今回のイベントに登壇するまでの道のりをレポートとして書き残しておきたいと思います。
生まれて初めてライトニングトークに応募する
「Web Daisukikko Meetup」というイベントを知ったのは上司も交えた飲み会でのことでした。「日本のウェブ界を背負って立っている方々が集まるイベントで、愉快なライトニングトーク大会が繰り広げられているらしい…」という話を聞くや否や、上司から「これ、出たらええやん」と言われました。
さっそく、イベントのページを見てみると、「昨年はチケット250枚が完売するほどの盛況!」の文字が。さらに、イベント写真には学生の頃から憧れていたバーグハンバーグバーグの徳谷柿次郎さんや、朽木誠一郎さんなど、ネット界の人気者たちが笑顔で写っていました。怖い。どう考えてもこんな場で喋るなんて怖すぎると思ったため、上司が忘れるのを待とうとしました。
が、事あるごとに「忘れてへんからな」と満面の笑みで釘を刺されたので、応募することにしました。
生まれて初めてライトニングトークで話す内容を決める
インターネット大好きっ子の前でレアジョブの看板を背負って話すなら、「インターネット」と「英語」を掛けあわせたトークをするのが良かろうと考え、「2016年のネットニュースをNEW HORIZON調の英文とともに振り返る。」というテーマで話すことにしました。「まあ多分登壇できないだろうな」と思いつつ応募したところ、ありがたいことに何と登壇が決定。大喜びでした。
それからは業務中にもせっせと英文を作成。チャットで先輩たちのリアクションを聞きつつ、内容を固めていきました。この作業が一番たのしかったです。

出来上がった英文は社内にいるネイティブスピーカーに添削をお願いしました。「トランプの画像をアップすると、近い構図の原辰徳の画像が送られてくる」という英文を、実際の画像を見せながら説明すると、原辰徳を知らないであろうアメリカ人社員が爆笑していました。
日本のインターネットのクリエイティビティーを、とても誇らしく思いました。
生まれて初めて社外向けのプロフィールを書く
登壇が決定すると、運営の方から「イベントページに載せるプロフィールを送ってね」と連絡がありました。社外に出すものについてはちゃんと事前にチェックしてもらわねばと思い、自分でこしらえたプロフィールを上司にチャットで送りました。そしたら悪意溢れる上司からこんな感じのフィードバックが返ってきたので、大変申し訳ないのですが、見て見ぬふりをしました。

生まれて初めてイラストを依頼する
ネタも文章もイラストのイメージも固まったので、さっそくイラストを依頼することになりました。が、イラストのイメージを伝えるための絵が上手く描けずにとても苦労しました。何度書き直しても間の抜けたイラストしか描けなかったので、間の抜けたイラストのまま送ることにしました。
どうしようもないイラストがとっても素敵なイラストになって戻ってきたので、大変嬉しいような申し訳ないような気持ちになりました。Yuho Siotaさん(社外のデザイナー様)、本当に本当にありがとうございました!

(↑依頼時に送ったラフ案)

(↑納品されてきたイラスト)
生まれて初めてライトニングトークを練習する
今回のトークでは自分が先生という設定で話す予定だったので、予備校講師の方々の授業動画をたくさん見て、そこらの受験生に負けないくらい一生懸命メモを取りました。
相手にわかりやすく物事を伝えるプロである予備校講師の方のトークは、日頃の業務にも活かしたいコミュニケーション術がそこかしこに隠れていて、とても勉強になりました。
生まれて初めてプレゼンに、本番直前でガチのフィードバックをもらう
予備校講師の動画を見ながら一人でぼそぼそ練習を重ねていたのですが、当日までろくに人前で練習をしていませんでした(この点は本当に反省してます)。イベント会場へ出発する30分ほど前、所属チームのミーティングおわりに「ここで練習してから行ったら?」と言ってくれた上司には本気で感謝です。
自分的にはそこそこ練習したつもりのプレゼンを披露すると、すさまじい勢いでチームの先輩方からフィードバックが飛んできました。英語で言うとbombarded with negative feedbacksといったところでしょうか。
「自分が先生で相手が生徒という前提をもっと時間かけて丁寧に説明しないと戸惑う」
「実際のレッスンに入る前に練習パートがあったほうがいい」
「PPAPで盛り上がるはずだから順番を変えたほうが楽しんでもらえるはず」
「メガネをかけたほうがいい」
などの意見をいただき、スライドにもたくさん修正を加えていただきました。ギリッギリまで練習をし、多数の変更点と修正済みのパワーポイントと焦りと緊張を抱えて会場に向かいました。
会場に向かいながら、マジでこのまま電車に乗って帰ろうかなと思ってしまう程の不安が押し寄せてきましたが、帰らなくて本当によかったです。
生まれて初めてライトニングトークをする
会場に着くと、受験場で全員自分より賢くみえるのと同じように、みんなとっても頭が良くて素敵な人に見えました。そのうえ、朽木さんやえとみほさんやかっぴーさんが目の前にいらっしゃる。緊張するやら嬉しいやらよくわからない気持ちでした。
なんだかよくわからないままトークの順番を決めるジャンケンに勝利し、2番目にしゃべることになりました。日頃ジャンケンにろくに勝てないので、なんだか嬉しかったです。

登壇者用スペースでひたすらぼそぼそと練習していたら自分の出番になりました。日頃の数十倍の元気を振り絞り、一生懸命しゃべりました。とにかく聞いてくれ!!と久しぶりに大きな声を出したら妙に楽しくなってきて、気付いたら指示棒で床をバンバン叩いていました。追い詰められると妙なパワーが湧いてくるものですね。そんな妙な力のみなぎる私の拙いトークを、会場の皆さまは大変あたたかく受けとめ、嫌な顔ひとつせず思いっきり英語フレーズを一緒に復唱してくれていました。正直めちゃくちゃ嬉しかったです…。
インターネットが好きな人に悪い人なんていないに違いないと本気で思いました。

トークが終わってからは恥ずかしさと達成感と空腹に襲われ、おにぎりをたくさん食べました。結果的に準優勝させていただき、とても高音質のヘッドホンをいただきました。これでたくさんラジオを聴こうと思います。
おわりに
スライドの内容をまとめた記事にも書いたのですが、英語は自分の好きなものをよりいっそう楽しむ手段にもなると信じています。それは、ただ単に触れられる情報が増えるだけではありません。極端な例ですが、「トランプの画像をアップすると、近い構図の原辰徳の画像が送られてくる」というツイートを日英両言語で発信すれば、、トランプさんの画像と原辰徳さんの画像が国を超えてやりとりされるかもしれません。
そういう面白いやりとりが国を超えて広がっていくといいなと願いつつ、今後も精進していきたいと思います。インターネット最高!